メイ
シカゴ オヘア空港は7本の滑走路を持つアメリカでも随一の巨大空港で、世界のハブ空港ランキングで2位になるなど、アメリカの各都市への乗り継ぎには欠かせない空港となっております。
日本から乗り継ぎで利用されるケースも多いかと思いますが、初めて利用される方は「どうやって乗り継げば良いのか」「ちゃんと乗り継ぎ出来るか心配」と不安な方も多いと思います。
そんな皆さまの不安を解消すべく、元シカゴ在住歴4年で出張などで100回以上シカゴオヘア空港を利用したメイが、写真多めで余すことなくシカゴオヘア空港の「乗り継ぎ方法」や「ターミナル間の移動方法」についてお伝えします。
メイ
目次
1. シカゴオヘア空港 基本情報
まずは乗り継ぎなどの話に移る前に簡単にシカゴオヘア空港の概要をお話しします。
場所
シカゴオヘア空港がある場所はシカゴダウンタウンから車で45分ほど離れた郊外にあります。ちなみに3文字の空港コードは「ORD」になります。航空券を検索する際は目的地や中継地をこの「ORD」で検索するとわかりやすいですよ。
ターミナルについて
シカゴオヘア空港ですが、4つの旅客ターミナル(1、2、3、5)があります。ターミナル間の移動はATSと呼ばれる無人運転のシャトル(日本のモノレールのようなもの)を使いますが、ターミナル1、2、3間は徒歩での移動も可能です。
尚、国際線の到着は必ずターミナル5に到着します。(カナダからの便を除く)
また国内線、国際線ともに出発はターミナル1、2、3からとなり、ターミナルは航空会社によって異なりますので注意が必要です。
ターミナル | 主な航空会社 |
ターミナル1 | ユナイテッド、ANA、ルフトハンザ |
ターミナル2 | デルタ、エアカナダ |
ターミナル3 | アメリカン、JAL、イベリア、アラスカ |
ターミナル5 | 全ての航空会社の国際線の到着 |
乗り継ぎのチケットについて
日本からシカゴを経由してアメリカの各都市へ向かう場合、乗り継ぎのチケットは日本で発券されます。
例えば「日本」から「シカゴ」を経由して「フロリダ」に向かう場合、
- 日本→シカゴ
- シカゴ→フロリダ
の2枚のチケットが日本で発券され渡されます。
預け入れ荷物(スーツケース)について
ここ結構ポイントですが、シカゴオヘア空港では到着後、乗り継ぎであっても一旦預け入れたスーツケースを受け取る必要があります。
さらに受け取った荷物を出口の手前のカウンターで預け直さないといけないので注意が必要です。
細かなタイミングは下に載せますね!
乗り継ぎに必要な時間の目安
乗り継ぎに必要な時間の目安ですが、最低でも2時間は欲しいです。
以下の記事で流れを予習しておけば、着いた際に迷うことはありませんが、飛行機のちょっとした遅延や、国内線のターミナルに入る際の保安検査場が混雑しているなど、予期せぬ事態も発生し得ります。
人間焦るとよからぬミス(忘れ物など)が起こりえますので、精神的にゆとりを持つ意味でも2時間30分から3時間の乗り継ぎ時間があると良いでしょう。
それでは前置きは以上です。
国際線の到着から乗り継ぎ(ターミナル間移動)の流れを写真とともに見て行きましょう!
2. 国際線到着→米国内線への乗り継ぎ(ターミナル5→ターミナル1、2、3)
1. 到着、入国審査
到着して入国審査に向かいます。
基本的な入国審査で特に注意点はありません。
2. Baggage Claim(荷物受け取り)、税関
入国審査を無事終えると、スーツケースを受け取る場所に着きます。
預け入れ荷物を受け取り後、税関を通ります。
写真は人がいませんが、真ん中の水色の柱の左のあたりに見えるカウンターのようなものが税関でここで税関申告書を渡します。
税関で何か止められることは基本ありませんのでご安心下さい。
税関通過後、出口に向かう通路を通ります。
案内標識を見てもらえるとわかると思いますが、「Baggage Recheck /American、United」と書いてあるように出口を出る前に荷物を再度預け直します。
3. 荷物(スーツケース)の預け入れ直し
上の写真の4枚の扉ドアを出ると、本当の出口までの間にスペースがあります。
「Recheck」という案内標識がある通り、
左側:アメリカン航空
右側:ユナイテッド航空
にそれぞれ、荷物を再度預けるカウンターがありますので、荷物を預け入れ直します。搭乗券を見せれば何も言わずに係員が荷物を処理してくれます。
左側:アメリカン航空
右側:ユナイテッド航空
- 乗り継ぎの搭乗券が無い
- 飛行機が遅延している
などのイレギュラーの場合にのみ、カウンターに並びます。
すると振り替え便の手配や新しい搭乗券の発行などを行って貰えます。
さあ、これで荷物の預け入れは完了です!
堂々と胸を張って出口を出ましょう。笑
下の扉が出口です。乗り換えとはいえ、ようこそシカゴへ!
4. シャトルでターミナル1、2、3へ
出口を出た後、お出迎えの方が沢山いますが以下の写真のような黒い仕切りを通り、エスカレーターに向かいます。
出て5メートルのところにエスカレーターがあり、見逃したりどこにあるか分からないということはありませんのでご安心下さい。
エスカレーターを上がり、クルっとUターンする形で進みます。
するとシャトルの乗り場に着きます。
出口を出て3分かかりません。
後はシャトルに乗り込むだけです。
取り急ぎお疲れ様でした!
ちなみにシャトルの中はこんな感じです。
番外編
ここで少しだけ豆知識ですが、国際線到着のした出口はExitAとExitBの2つの出口があります。
ExitAはアメリカン航空のReckeckカウンターから近い出口で、ExitBはユナイテッド航空のRecheckカウンターから近い出口です。
ExitAもExitBもどちらから出ても構いません。(20メートルくらいしか離れてません)
今まで写真を載せてきたシャトルまでの乗り継ぎ写真はExitBからの行き方ですが、ExitAから出てもエスカレーターの向きが左右が逆になっただけで、まったく変わらないです。
一応写真だけ載せておきますね!
ExitAからのパターン
5. ターミナル1、2、3到着
シャトルに乗るとターミナル3→2→→1の順で到着します。
ターミナル3で降りた場合
ターミナル3の降り口です。
エスカレーターがありますので上ります。
ターミナル3を使用する航空会社が載ってます。
歩道橋のようなところを通ります。
すぐに下りのエスカレーターが見えますので、エスカレーターを下ります。
するとターミナル3の国内線出発ロビーが見えてきます。
アメリカン航空の出発ロビーです。
国際線から乗り継がれる方はチケットも日本で発行済みですので、ここでの手続きは不要です。
ターミナル2で降りた場合
ターミナル2の降り口です。
エスカレーターがありますので上ります。
ターミナル2を使用する航空会社が載ってます。
歩道橋のようなところを通ります。
すぐに下りのエスカレーターが見えますので、エスカレーターを下ります。
するとターミナル2の国内線出発ロビーが見えてきます。
デルタ航空の出発ロビーです。
ですが、デルタ航空に関しては日本→シカゴ便が無い為、乗り換えることはないと思います。
よって基本的に国際線を下りたターミナル5から国内線の乗り継ぎでターミナル2に行くことはありません。
ターミナル1で降りた場合
ターミナル1の降り口です。
エスカレーターがありますので上ります。
ターミナル1を使用する航空会社が載ってます。
歩道橋のようなところを通ります。
すぐに下りのエスカレーターが見えますので、エスカレーターを下ります。
するとターミナル1の国内線出発ロビーが見えてきます。
ユナイテッド航空の出発ロビーです。
国際線から乗り継がれる方はチケットも日本で発行済みですので、ここでの手続きは不要です。
6. 保安検査場(セキュリティーチェック)
あとは各ターミナルにある保安検査場に並び、手荷物検査などのセキュリティーチェックを受け、国内線のターミナルに入ります。
ここでは搭乗券とパスポートを見せるだけで良いので、特に何か英語で聞かれることはありません。
アメリカン航空(ターミナル3)のセキュリティーチェック
ユナイテッド航空(ターミナル1)のセキュリティーチェック
6-1. スターアライアンスゴールドメンバー専用の保安検査場
保安検査場ですが、時期によってはかなり混雑していることがありバケーションシーズンは1〜2時間待ちの可能性もあります。
そんな混雑を避けるべくスターアライアンスのゴールドメンバーの方(ANAのSFCカード保持者、プラチナ会員以上など)は専用の保安検査場を利用することが可能です。
場所はターミナル1の保安検査場があるフロアの一番左奥になります。
7. 国内線のターミナル内に到着
保安検査場を通過後、あとは搭乗ゲートに向かうだけです。
ターミナル1〜3は中で繋がっていて、徒歩での移動が可能です。
ターミナル3(アメリカン航空)の場合
搭乗ゲートは「H1〜H19」と「K2〜20」で、Yの字になってます。
中はこんな感じになってます。
基本的には案内標識に従って行けば迷うことはありません。
保安検査場を通過してから、一番遠いゲートでも歩いて10分くらいで到着します。
ちなみに中には以下のようなレストランやお土産物さんがあります。
ターミナル1(ユナイテッド航空)の場合
搭乗ゲートは「B1〜B17」と「C1〜29」です。
マップがこんな感じで、搭乗ゲートの「B」から搭乗ゲートの「C」に移動する際に、少しだけ長い連絡通路があり、動く歩道になっています。
下の写真が搭乗ゲート「B」と「C」を繋ぐ動く歩道です。
歩く歩道が終わり、エスカレーター昇ると搭乗ゲートCがあるエリアに着きます。
昇って左側にC1〜17、正面にC18、右側にC19〜32の搭乗ゲートがあります。
あとは搭乗ゲートに向かうだけです。
お疲れ様でした!
3. 国内線→シカゴ空港→日本の乗り継ぎの場合
ここからは帰国の話です。
例えばフロリダなどのアメリカの別の都市の空港からシカゴのオヘア空港を経由して日本に帰国する場合は、とっても簡単なので心配する必要ありません。
まず、搭乗券も出発元の空港で発券され、スーツケースもそこで預けたら終わりです。
シカゴオヘア空港に到着後、外に出ることは一切なく、搭乗ゲートを移動するだけでOKです!
保安検査場もスーツケースの預けも一切なし!
ただ歩くだけです。
例えばフロリダからシカゴオヘア空港のゲートB2に到着した場合、日本への乗り継ぎ便が出発する搭乗ゲートに歩いて向かうのみです。
ターミナル1〜3も繋がっていますので、案内標識に従って搭乗ゲートまで移動して下さい。
移動時間の目安ですが、まず飛行機が着陸してから降機するまでに10分〜20分はかかります。
降機後のゲート間の移動に関しては、ユナイテッド航空からANAへの乗り継ぎですと5分〜15分、アメリカン航空からJALへの乗り継ぎですと5分〜10分です。
なので到着時間から少なくとも45分、ゆとりを持つ意味でも1時間〜1時間30分は見といた方が良いと思います。
4まとめ
以上がシカゴオヘア空港の乗り継ぎ、ターミナル移動のまとめとなります。
アメリカ最大のハブ空港ということもあり、かなり広いですが概要と移動の仕方、ちょっとした流れを押さえておけば迷うことはありません。
是非シカゴを経由したアメリカでの旅をお楽しみ下さい!